とまり木読書会〜東京と横浜で本の話〜

東京・横浜の零細読書会

『世界のおばあちゃん料理』感想-イグアナ焼きのレシピもあるよ


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『世界のおばあちゃん料理』

ガブリエーレ ガリンベルティ著

 

おばあちゃんたちは愛をこめて家族のために日々こんなふうに料理を作っている。料理上手なおばあちゃんたちが秘伝のレシピを大公開!世界中を旅しながら知り合った、50か国、58人のおばあちゃんたちの愛と人生と、自慢の味!

 

表紙のおばあちゃんの堂々とした立ち姿にひかれて手にとってみた。エピローグにある、この本が生まれたいきさつがまた良いんだ〜。

 

カメラマンである著者が、雑誌の企画で2年間世界をまわることになったが、イタリアの田舎からほとんどでたことない著者の祖母は、孫が心配でたまらない。

祖母を安心させるために、行く先々で世話になった家のおばあちゃんと料理の写真を毎週送ることにした。その写真をまとめたのが本作だ。

 

本の構成は、各おばあちゃんごとに4ページ、

 

  1. おばあちゃんとテーブルに並べられた食材の写真
  2. 料理の写真
  3. 著者の日記
  4. 料理のレシピ

 

これが58人分ある。

 

日本からも誰かでてたよ。ちらし寿司ね。

 

で、おばあちゃんがそれぞれ味があって良いのよ。家庭を長年支えてきた歴史が顔の表情にでてる。みんなおしゃれだし、キッチンの内装も、料理も見ていて楽しい〜。

 

でもね、この本には2つ注意してほしい箇所があって、ひとつめは記事のタイトルにあるイグアナ焼きです。

本をぱらぱらーっとめくってくと…

 

※注意


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テーブルにね、のっとるんよイグアナが。

この写真は光の加減でイグアナやや見づらいけど、読んでたときは、はっきりと姿かたちがわかったよ(・_・;)

 

ちなみに料理名は

ホンジュラスのイグアナ焼き、豆とライス添え」

 

レシピもそのとおりに作ればほんとに再現できるように載っている。

 

イグアナの頭を落とし、お腹を割いて(脚、尾のほうまで)皮をすべて剥ぐ。内蔵をとりだし、お腹のなかを水できれいに洗って、尾をひと口大に切る。脚を切りはなし、残りは2つに切る。

 

著者はイグアナを手に入れさえすれば、あとは簡単!って書いていたけど、イグアナの頭落とすのハードル高くない?

 

もうひとつたまげたのが、マラウィって国の
ジーナ・リフムボ(53歳)おばあちゃんが作る「フィンクバラ」

 

フィンクバラとはどういう料理かというと…

「イモムシのトマトソース煮」です。

写真は載せないが、料理の写真は素材がいきてるかんじ。

 

干しイモムシをたっぷりの水でひたし、柔らかくもどす(長く浸しすぎていると煮ているあいだに溶けてしまうので注意)。水気を切り、少し乾かす

 

レシピにこう書いてあるんだけどさあ、注意って言われてもねえ…(・_・;)

 

とまあ、綺麗な写真で目で見て楽しい、はじめてみる料理も味を想像してみて楽しい、なによりおばあちゃんがほんとに素敵な本なのです。

 

ではでは。